厳父慈母

母親のほうが真剣なのです。仕事の関係もありましょうが、小中学校のPTAの会合に出席するのは、九十九パーセントまで母親にきまっています。ですから、母親が子供の教育について、こういうふうに自負するのは、あたりまえの話なのです。ところが子供がだんだん大きくなって思春期に達するやいなや、母親ははじめて、父親もまた子供の教育について責任を負うべきだということを、あらためて反省するようです。つまり、思春期に達し、子供がもはやだんだん母親のいうことをきかなくなるからです。もし、いま申しあげたようなことが、普通のぱあいだとすれば、私は、あな、たがたにこうした母親のあり方を、根本的に反省してもらいたいのです。子供の教育について心配のないときには、夫になにひとつ相談せず、心配なことが起ってから夫に相談するというのでは、夫だって進んで妻の相談相手にはならないでしょう。理想的にいえば、赤ちゃんのときから、どんなことにでも夫の意見をきいてみるというふうになさるのがほんとうだったのです。それでしたら、夫も、いつの間にか子供のよい教育者になっているはずです。日本では昔から厳父慈母という言葉があります。平たくいえば、子供を可愛がるのは母の役目、つまり、夫をよい教育者につくるということは、夫をききめのある叱責者に仕立てあげることではないのです。けれども、この世にこういう母親がどんなに多いことでしょうか。「あなたからも少しいっていただかなくちゃl」、妻は、しばしば夫にこう訴えるものです。

出典:結婚相談所 比較

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